腰痛には、一般的に「ぎっくり腰」と呼ばれる強い痛みの急性腰痛症と、痛みが強くなったり楽になったりを繰り返す「慢性腰痛症」があります。
腰痛には様々な原因があり、また病状や原因によっても治療法が異なります。 必要に応じてX線(レントゲン)検査による画像診断を行い骨の異常がないかを調べます。骨に異常がない場合は、筋肉・靭帯などの炎症や内臓疾患からくる腰痛などが考えられますが、原因の特定が困難な場合もあります。
腰痛の主な原因
〇急性腰痛症
一般的に「ぎっくり腰」と言われる症状で、なんらかのきっかけで急激に発症する腰痛です。 痛みの場所や原因によって治療法は変わります。
〇生活習慣からの腰痛
なかでも無理な姿勢や同じ姿勢を長時間続けることにより、腰椎周囲の筋肉に疲労がたまり慢性的な腰痛になることがあります。
〇椎間板ヘルニアによる腰痛
椎間板ヘルニアは20~30代の比較的若い人、特に激しいスポーツをする人に多くみられます。 また加齢によってもおこる症状です。
〇骨粗しょう症による腰痛
骨粗しょう症を発症すると骨の密度が粗くなり必要な強度がたもたれなくなるため日常生活での動作でも 圧迫骨折を生じたり、腰痛を引き起こしたりします。
〇心理的・社会的なストレスによる腰痛
画像診断で骨に異常が認められず、鎮痛薬などの内服治療をしても症状が改善しない場合いストレス性の腰痛が考えられます。近年このストレスによる腰痛が増えています。
腰痛症の治療
〇薬物療法
〇トリガーポイント注射
〇物理療法
さまざまな治療器を使ってリハビリで徐々に痛みを和らげていきます。生活習慣からくる痛みから椎間板ヘルニアなどの症状にも対応しています。
〇運動療法
〇コルセットやベルトなどの装具療法
腰を固定することにより痛みが和らぎます。ただし長期間の使用は筋力を低下させるため、ぎっくり腰など急性の痛みに対して主に行います。